イクジエイゴ

日々の育児のなかで子供にいかに英語を教えるかを考え、ご紹介するブログです

Sight Words (サイトワーズ)を幼児が楽しく学ぶには   Part2

Sight Words(サイトワーズ)を幼児が楽しく学ぶには Part2

 

 Part 1に書いたような前段階があり、2歳6か月くらいからサイトワーズ の本を寝る前に息子に読み聞かせる習慣を始めました。始めたころはどこまで興味を持ってくれるかわからず、おとなしく横で聴いていてくれるかわからないなと思いつつも、やるだけやってみようという感じで始めました。サイトワーズ についてはたくさん本が出ているので、アマゾンでレビューを読んだりしながら良さそうな本を調べて、 Scholastic の Sight Word Readers Parent Pack Learning the First 50 Sight Words Is a Snap!

shop.scholastic.com

 を購入しました。一冊に2つのサイトワーズが繰り返し出てくる8ページの本が25冊入っています。1ページに1行だけ文章が載っているので読みやすくて展開も早く、起承転結もあり、絵もかわいらしいので、子供も飽きずに一緒に読むことができます。子供たちが公園や様々な場所で登ったり降りたりしながら遊んでいくなかで “up and down”という単語を覚える本や、ママと一緒に食材を買いにお店を回っているなかで “we get” という単語を覚えてく本など、子供の日常に近い内容なので息子も親しみやすいし、想像がしやすいようです。短い本なのですぐに内容を覚えてしまうので、今日は5冊選んでと、自分で好きな本を選ばせて読んだりしています。自分で本を選ぶという行為の中で、以前に読んだときの内容を思い出し、内容を予測しながら読むという姿勢が身に付き、記憶の定着にも良いのではないかと思っています。

 

  読み聞かせの仕方としては、本の表紙にあるテーマとなる単語(例えば“up” “down”など)をまず指でさして “What does this ‘up and down’ mean?”(「upとdownはどういう意味だったけ?」)と話しかけながら読み進めていきます。子供が質問の意味が分からなかったら、身振り手振りで“up and down”と方向を指しながら教えるといった具合です。SLA第二言語習得)の研究においては、学習者は言語を様々な形の英語話者との対話‐言葉を一緒に繰り返して発音したり、分からない言葉の意味の確認をすること‐を通して学んで行くことがわかっています(Long 1983)。ただやみくもに文章を読んでそれを覚えなさいと子どもに教え込むのはあまり効果がないようです。簡単な英語でもよいので、大好きなお母さんやお父さんとの言葉のやりとりのなかで、わからないことをなんども聞き返しながら学ぶなかで、子供は言葉を効果的に習得できるのですね。

  

 続けて1ページめに“we go up”と文章があったら、それを指で示しながらゆっくりと文章を読み、絵に描いてある内容と文章が同じことであることを確認していきます。この本の最後のページにはテーマである単語が書いてあるボックスがあって、 “Which one is up? Which one is down?”(「どれがupで、どれがdownだっけ?」)というふうに子供に尋ねることで、子供が自分から単語を視覚的に識別できるようになっています。この方法をずっと続けているうちに、息子も「これはupとdownの本だよね」などと表紙を見ると自分で口にするようになり、好きな本の文章の一部分を自分で言ったりするようになってきました。Scholasticはレベル別のブック・セットをいろいろと出していて、わたしが最初に使用したものより上のレベルのセットもいろいろとあり、少しずつレベルアップできるようになっているので、これからも段階ごとに新しいセットで訓練していきたいと思っています。

 

 

References

Long, M.H. (1983) Native speaker/non-native speaker conversation in the second language classroom. In M.A.Clarke & J. Handscomb (Eds. ) On TESOL ’82: Pacific perspectives on language learning and teaching (pp.207-225). Washington, DC: TESOL.

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