イクジエイゴ

日々の育児のなかで子供にいかに英語を教えるかを考え、ご紹介するブログです

英検Jr.に挑戦!BRONZE編 Part2-子供が話したいテーマで英語を話す

 家で英語を使って会話する場合に難しいのが、どうやって子供に英語を話したいと感じさせるかという点だと思います。小学校高学年くらいだと英語を使ってみたいといったような興味や、英語を使うってかっこいいなどの意識から率先して話す場合もあると思います。しかし未就学児の場合、英語を話したい!と家で思わせるには工夫がいると思います。5歳くらいになると日本語もかなり自在に使えるので、自分の母国語と比べて理解がはるかに難しい新しい言語に慣れさせるには工夫が必要です。そこで私は子供の興味を会話に取り入れることにしました。例えば、“Do you like~?”という表現も、“Do you like an apple? ”など食べ物などをテーマに話しかけても、子供があまり会話にのって来ないことがあります。リンゴが好きかと訊かれても、あまり会話として面白くない、自分から主体的に話していると感じられないことが、会話にのって来ない理由だと思います。


 そこでうちでは、試しに息子が好きなポケモンのキャラクターで “Do you like~?” “I like~/don’t like~”の表現を繰り返し反復練習してみました。すると、自分の好きなキャラクターについて答えたり、嫌いなキャラクターについて答えることが楽しくて仕方ないのか、積極的に表現を使って話すようになりました。会話の中で、「どっちでもない(“Yes and no.” )」や “Pikachu is cute/yellow.”など様々な表現も学べます。ここで大切なのは、自らの意見や興味などを主体的に語るということで、この心理的態度が言語の習得にはとても大切です。このように、時には母国語を交えながら子供の話したいテーマで英語を話してみるのも効果的だと思います。

英検Jr.に挑戦! BRONZE編 Part1

 事情があってしばらく英語を教えることを控えていましたが、また再開できる状況になったので再開しました。息子のKは5歳5か月になります。英語学習を再開するにあたって、息子の年齢が上がってきたことも考慮して、いくつか目標を定めることにしました。一つの指針として、英検Jr.のBRONZEを年長の間に取得することを目標にすることにしてみました。ブロンズの対象は年齢でいうと未就学児から小学校低学年くらいで、英語習熟度は塾などで週に一度50分の学習を半年から一年間くらいです。試験を受けることを目標にしたかったのではなく、小学校英語ではどの程度の英語の習熟度が求められているかを知るための良い指針になると思ったので、一つの参照枠として英検Jr.の内容を参考にしながら家庭学習を進めようと考えました。

 ブロンズの問題を見ていくと、単語のレベルを問う問題などもありますが、基本的には自分の好き嫌いを述べたり、他の人の行動を説明したり、命令されたことに応じたりと、日常の生活の中で実際に使用する表現に重点を置いています。そこで、自宅での英語学習として、これまでに行っていた単語・フォニックスといった初歩的なことに加えて、ファンクショナル(機能的)な英語をより多く会話を取り入れていくことにしました。

 まずは日常のコミュニケーションの中にできるだけ英語を入れていくことにしました。例えば、何を飲みたいかという質問や、机の上を片付けなさいという命令など、生活の中で機能する英語を活用しています。また、子供の年齢も考えて何が好きか(likeの使用)、何ができるか(canの使用)、何がしたいか(wantの使用)など自分のことについて主体的に語る表現も積極的に使わせることにしました。言語は文脈のなかで理解し、やりとりの中で意味が通じる経験の中で最も習得しやすいものですので、本来はこのやり方が最も効果的なはずです。しかし、5歳になりかなり日本語が使いこなせるようになり、日本語で語る意識が強くなっている息子に英語での話しかけを続けていくのは難しい面もあると思われます。このブログでは、何が難しいか、そしてどのような方法が幼児の英語での会話を引き出すのかについて、試行錯誤で私なりに考えていきたいと思います。

幼児の耳を「英語の耳」にするには

 息子Kくんは4歳7か月になりました。最近は家庭の方針もあり英語以外の学習も始めたため、一時的に英語の学習にあまり力を入れないようになっていましたが、英語を耳から学ぶことは継続して続けていました。フォニックスを学んで以来、単語を見て発音してみることは相変わらず好きなようで、“JAPAN”と書いてある表示を見て「あれジャパンて書いてあるの?」と訊いてくるなど、文字を音と結びつけることに興味があるようです。


 先日面白いことがありました。銀座の大通りを息子と歩いていたところ、観光バスから降りてきた外国人の女性が添乗員さんに “May I smoke?”と訊いていました。通り過ぎたときに一瞬その場面に遭遇しただけなのですが、10秒後くらいに息子が不思議そうな顔で「 “May I smoke?”ってどういう意味?」と訊いてきたのです。息子は“May I ~?”(~してもいいですか?)という表現も“smoke”という単語の意味も知りません。それでも“May I smoke?”という言葉を聴き取り、発音することができていました。英語の音を耳から理解できるようになってきているようです。


 英語のリスニングとして息子が行っていることは、最近はあまり多くありません。週に一度ネイティブ・スピーカーの先生のレッスンに通っていることや、英語の簡単な表現を生活の中で少し使っている程度です。最近息子がしている面白い習慣として、海外ドラマの主題歌を一緒に歌うということがあります。例えばi Carlyというアメリカのティーンエージャー向けドラマの主題歌 “Leave it all to me”を息子はよく音楽にあわせて歌っています。耳で聴いて真似しながら歌っているのでかなり間違っていますが、ところどころ正しい部分もあります。聴いているうちに正しい部分が増えてくるといった具合です。こんな小さなことでも英語に耳を慣らすのに役立っているのかもしれません。4歳くらいの幼児の音を聞き分ける能力や記憶力は大人のそれを上回るものがあるのかもしれません。

4歳の息子が楽しんで見る英語DVD DORA the Explorer Part2

 

 このDVDをご紹介しようと思った理由は、ドーラを見て楽しめるようになってから、「ぼくは英語がよく分かるから、もっとフォニックスのドリルをやりたい」などと、息子が前向きな発言をするようになったからです。この発言を聴いてわたしは内心やった!と思いました。というのは、英語の勉強(英語に限らず学ぶことはなんでもそうだと思いますが)にはモチベーションがとても重要だからです。嫌だ!やりたくない!という子どもに無理やりやらせようとすると、英語を勉強することはつまらないといった印象が強くなり、英語の習得も困難になってしまいます。嫌いだと思いこんでいるものを無理やり続けさせると、この先ずっと嫌いになってしまう可能性もあるのです。

 

 ドーラは一話20分くらいなので、ちょっと時間があるときに見せることができます。繰り返し見せるのも効果的だと思います。わたしがおすすめするのはできれば大人が横について一緒にDVDを見ることです。そしてわかりにくそうなところで、こういう意味じゃないかなと説明をしてあげるとよいと思います。特に初めて見るエピソードでは、手助けとして簡単な説明をしてあげると、その後に見直したときに子どもはその記憶を頼りに英語を理解しようとします。息子はママとパパと一緒にテレビなどを見て共感するということに大きな喜びを感じるようになり、よく「一緒に見て!」と誘ってきます。子どもにとっては、大好きなママ、パパと一緒に笑ったりしながら楽しんで好きな番組を視聴するということだけでも、英語を学ぶにはとても良い環境になると思います。

 

 ドーラはスペイン語を話すので、ストーリーのなかでスペイン語を話す場面もよく出てきます。子どもにとっては英語とスペイン語の区別をするのは難しいのですが、これはスペイン語なんだよと教えてあげて、世の中には日本語と英語のほかにスペイン語もあるんだ、ということを理解させてあげるだけでもよいですし、スペイン語を一緒に学ぶのもよいかもしれません。

4歳の息子が楽しんで見る英語DVD DORA the Explorer Part1

 

 幼稚園に入園してから英語が大好きだった息子Kくんが、一時期英語に興味を全く失っていた時期がありました。幼稚園に入園するまでの9か月間、毎日20分くらいの英語のレッスンがある保育園に通っていたため、英語レッスンのない幼稚園に通い始め環境が変わって英語に対する興味がなくなってしまったようでした。この時期の子どもによくあることだと思うのですが、新しい環境に慣れるのに精いっぱいだと、他のことに興味を持つのが難しくなってしまうことも理由の一つだと思います。

 

 夏休み前くらいからだんだん自分のペースができ始め、そろそろ英語を再開してもいいかなと思えるような状態になりました。さてどうしようと考え、フォニックスのドリルなどはすぐに再開しましたが、会話や歌を導入するのにとても苦労しました。わたしは「お風呂に入ろう」、「おもちゃを片づけよう」、「リンゴジュースとオレンジジュースのどちらがいい?」など、生活のなかで息子に英語で話しかけることにしていますが、この時期は「もう英語いいよ。わかんないもん。」などと弱気な発言をするようにもなっていました。

 

 ママと二人の間だけでやり続けてもいまいち面白味がないのだなと思い、どうにか息子を「英語の渦」に入れる機会を作ろうと考えました。週に一回の英語レッスンに通うことにしたのですが、それと同じくらい、もしくはそれを上回る効果を感じたのは、アメリカのDVDシリーズDORA the Explorerでした!

 

 Doraは英語とスペイン語を話す女の子で、サルの友達ブーツと一緒にいくつかの難所を通って、目的地に行くというのが毎回のストーリーのパターンになっています。例えば、赤ちゃん狐をママ狐のいる巣穴に届けるため火山や森を通り、そこで出会う邪魔ものを避けたり、クイズなどを解きながら進んでいくといった流れです。このDVDの良いところは、ドーラがゆっくりはっきりと視聴者に向かって語りかけるところにあります。速い英語をまくしたてる感じではなく、新しい表現を丁寧に視聴者に問いかけながら説明していくので子どもは興味を持てます。視聴者が答えを言う間もちゃんととってあります。一緒に大きな声で言ってみよう、といった場面では息子も自然に英語を口にしています。私が今まで見た子供向けDVDの中では、インタラクション(言葉の交換)がとても多いDVDです。

幼児が学ぶフォニックス その効果とは?

幼児が学ぶフォニックス その効果とは?

 

 現在3歳5か月の息子がフォニックスを学び始めて1年が経ちました。この期間毎日フォニックスを教えていたわけではないのですが、できるだけ音と文字のつがなりを教えるようにしてきました。その間、どのくらいフォニックスが身についているのかはいつも気になっていました。あまり効果がないやり方をただひたすら続けてしまっていてはよくないので、教え方を考えるためにもどのくらい息子が理解しているかを知るのは大切です。かといって、ある程度大きくなった子どもや大人の学習者ではないので、効果測定をするのも難しいところがあります。

 

 つい最近、学習の効果がわかる出来事がありました。現在我が家では以前にご紹介したドリル形式の練習帳Golden Booksの “Alphabet Skills(Grade K)”と “Phonics(Grades 1-2)”をやり終えた後に、“Letters and Sounds(Grade K)”をやっています。それぞれの本についているGrade KとかGrade1-2というのはレベルを表していてGrade Kは幼稚園レベル、Grade1-2は小学校1-2年生レベルという意味です。“Letters and Sounds(Grade K)”は、AからZまでのアルファベットを一つにつき1ページで学んで行く形になっていて、複数の絵の中からそのページで学んだアルファベットの音で始まる絵に丸をしていく、というアクティビティがついています。例えばAを学ぶページでは “apple”や “astronaut”、”balloon”、“cat”などの絵があり、そのなかからAのフォニックス音で始まる絵を選ぶという具合です。絵には文字がついていないので、わたしが発音して絵を選ばせています。

 

  6つアルファベットを学ぶと総復習のページがあり、様々な絵が描いてある下にアルファベットがいくつかあり、絵の単語の最初の音を選ぶというアクティビティがあります。先日息子がMからRの復習ページを勝手に自分で始めていて、私が発音していないのに9つあるすべての絵の最初の音を選び終えていました。しかもすべて正解で、これには少し驚きました。例えばフクロウの絵の下に “Q,O,M”と書いてあったら、“Owl”だから“O”を選ぶというふうに答えを選んでいきます。このアクティビティは、絵を見てその絵の名前の音を思い出す→音からスペルを思い出す、という複雑なプロセスが必要なので、息子がそれを自分でできたとしたら、フォニックスが少しずつ身についているということです。わたしが中学生で英語を学び始めたときに学んでいたことを、息子は3歳の時点で楽しみながら学んでいるのだと思うと、とてもうれしくなりました。これまでやってきたことが効果があったのだ、と実感できた瞬間でした。

幼児でも英語のルールを自然に学んでいる

幼児でも英語のルールを自然に学んでいる

 

 2歳くらいの幼児でも、言葉を覚え始めると、それまでに自然に身に着いたルールを新しいことを学ぶときにあてはめてみる、ということをします。これは息子を育てていて実感したことです。息子には2歳になった頃に日本語で数字を、2歳3~4か月の頃に英語で数字の読み方を教えました。お風呂に表が貼ってあったり、数の絵本などを見ながら頻繁に数を一緒に数えたりしていたので、両方の言葉で10まではわりとすんなり数えられるようになりました。この年齢の子供は恐ろしく記憶力がよくて、特に耳から入ったものはすぐに覚えてしまいます。次の段階として20まで教えたのですが、ある日息子が「イレブン、トゥエルブ、サーティン、フォーティーン、ファイティーン」と数えていることに気付きました。もしかして、自分でフォー+ティーンでフォーティーンだから、ファイ(ブ)+ティーンでファイティーンと考えたのかな、と思いとても驚きました。こういった間違いは本人のなかで育っていった英語の感覚から来ているものだと思うので、意味のある間違いだとつくづく思いました。

 

 

 英語を学ぶなかで自分が見つけたルールをあてはめる能力を幼児のうちから養っておくと、後々いろいろと役に立ちます。例えば、フォニックスを学ぶ際に役立てることができると思います。小学生の中学年くらいまでは、フォニックスを完全に頭に入れてそれを応用しながら新しい単語を発音する、というのはまだ難しいと思います。わたし自身の初期の英語学習体験を思い起こすと、覚えた英単語が100くらいになったときに、それらの言葉に現れた法則を自分で他の単語に当てはめて発音してみる、ということのほうが実践しやすかった気がします。この場合、音の法則がしっかりと頭にあり、それを応用する、というイメージではなく、「なんとなくこんな感じ」という自分でそれまでに修得したパターンを、新しく出会った単語を読む際に直観で当てはめてみる、というイメージに近いと思います。小学校高学年や中学生以上などの英語学習者の場合も、フォニックスの覚え始めのころは、ルールを当てはめるやり方と、自分の記憶したものから発音を想像してみる、といったやり方の両輪でやるのがいいのかな、と思います。いずれにしても、単語を学ぶときでもまず音から入っていく、というのはとても重要だと思います。

 

 

 

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